森芸に向け制作作業進む レアンドロ・エルリッヒ氏の作品 25日完成予定/岡山・奈義町 

芸術 レアンドロ・エルリッヒ氏の作品制作に取り組むボランティアら=岡山県奈義町で
レアンドロ・エルリッヒ氏の作品制作に取り組むボランティアら=岡山県奈義町で
         

 岡山県北を舞台にした「森の芸術祭」の開幕(9月28日)に向け、国際的に活躍するアルゼンチン出身のアーティスト、レアンドロ・エルリッヒ氏の作品が展示される奈義町で、ボランティアらによる制作作業が進められている。

 エルリッヒ氏は、視覚的な錯覚などで鑑賞者を驚かせる大型のインスタレーション(空間芸術)を手がけるアーティスト。国内では金沢21世紀美術館(金沢市)の恒久展示「スイミング・プール」で知られる。

 芸術祭では、会場の屋内ゲートボール場「すぱーく奈義」(豊沢)に、高さ2メートル前後の自然木とフェイクツリー計640本を使った新作インスタレーションを展開する。

 天井一面に約300本のフェイクツリーを逆さに吊るし、地面に鏡を設置。頭上のフェイクツリーが足元に反転して映し出され、会場中央に設けた吊り橋を通ると、まるで森の上を歩いているように見えるという。

 22日に始まった制作では、地元中学生を含む県内外のボランティア16人、制作会社のスタッフらが作業。フェイクツリーを組み立て、丁寧に枝を広げるなどした。25日に完成する予定。

 奈義中学校3年の原田希沙さんと森藤杏実さんは「有名なアーティストの作品に参加できてうれしい。海外からもたくさんの人に奈義に来てもらいたい」と話していた。

 同芸術祭は県北12市町村をエリアに11月24日まで開催。アーティスト39組40人(22日現在)が参加し、津山市など5市町の21会場にアート作品を設置する。

会場の屋内ゲートボール場「すぱーく奈義」
会場の屋内ゲートボール場「すぱーく奈義」

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