国際芸術祭「森の芸術祭晴れの国・岡山」の開催を記念して山陰の観光列車「あめつち」が5日、JR因美線津山ー鳥取駅間を走行した。岡山県津山市大谷の津山駅では来津した乗客たちを市職員らがもてなし、喜ばれた。
トレードマークの「紺碧(こんぺき)色」の車両(2両編成、定員59人)が津山駅のホームに入ると同時に、駅員や市観光協会、市観光振興課の職員約15人が旗や横断幕を持って出迎えた。降車した観光客は市内観光や土産店で買い物などを楽しんでいた。
このほか、JR津山線の観光列車「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」とあめつちが同駅のホームに並んだ約15分間は、記念撮影をする人の姿も見られた。
津山を出発する際は、谷口圭三市長らが見送った。列車に乗るのが趣味という会社員・美甘篤志さん(57)=真庭市蒜山中福田=は「おいしい料理を食べるなどして休日を満喫した。因美線を利用したのは昔の話で、車窓から見る風景が懐かしかった」と話した。
同列車がJR因美線を特別運行する企画は、2022年の大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン」をきっかけに始まり、今年で3年目になる。谷口市長は「2つ観光列車が並ぶ光景はすばらしいという声をみなさんから聞き、うれしく思っている。さらにこれを機会に森の芸術祭の作品展示会場にも来ていただき、とてもありがたい」と語っていた。
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