高校美術教諭の傍ら作家活動を続けた勝央町出身の画家・植月英俊さん(1950〜2016)の作品展が3日、鏡野町竹田の町ペスタロッチ館で始まった。未発表などの約40点を展示している。10日まで。
植月さんは多摩美術大を卒業。総社南高で美術工芸系創設に携わり、津山高では美術部を全国高校総合文化祭の常連に育てた。退職後、制作のために尾道市に移住し、13年に古里に戻った。
展示作品は、油彩を中心に水彩やデッサンなどがある。中でも植物やピエロをモチーフにした油彩は、描写が細密なだけでなく、トーンを抑えた独特の色使いや非日常的な雰囲気が目を引く。真ん丸な石にネコの顔などを描いたストーンアートもある。
OKUTSU芸術祭の一環。津山高で指導を受けた実行委の河内大樹さんは「卓越した技術。作品を通じて多くの功績も感じてほしい」としている。
午前8時半〜午後5時。入場無料。同町奥津川西のかがみの近代美術館でも26日から11月21日(午前9時〜午後5時)まで行われる。
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植月英俊さんの未発表作などの展示会
植月英俊作品展
- 2021年10月6日
- 芸術