「美作地区公立小・中・義務教育学校事務職員研修会」が8日、岡山県津山市大田のリージョンセンターで開かれ、美作地域の学校に勤務する事務職員115人が業務の資質向上を目指し、研さんを積んだ。
本年度は防災や危機管理能力の向上をテーマに実施。津山教育事務所の神田智弘所長が講話でリスクマネジメントに対する重要性を説いた後、「災害時学校支援チームおかやま」に所属する倉敷市の南中学校・佐藤恵子事務副参事と倉敷東小学校・中塚華子事務副参事が講演を行った。
佐藤事務副参事は西日本豪雨(2018年7月)の水害で甚大な被害にあった倉敷市真備町で勤務した経験を踏まえ、被災した学校の復旧や教職員と児童らの手当に関する事務手続き、水損公文書の修復など、災害後に行う業務について説明。
当時の大変な状況を振り返り、「晴れの国・岡山と言われることから災害が少ないと思い込み、被災に対する認識と備えが甘かったことを痛感した」と述べ、教職員と生徒・児童ら全体が有事の際に行動できるようにしていく大切さを呼びかけた。
続いて中塚事務副参事が倉敷市の事務職員たちが考えた学校全体の自助につながる取り組みを紹介した。
