津山高専(岡山県津山市沼)で21日、中学生を対象にした「学校紹介イベント」が初めて開かれ、県内の中学生と保護者250人が模擬授業や生徒たちの研究を見学しながら理工学のおもしろさにふれた。
来年度にデータサイエンス(情報)に特化した新教育プログラムが始まるのを前に、中学生たちに早い段階で本校の様子を知ってもらい、進学先を決めるのに役立ててもらおうと実施。先進科学、機械システム、電気電子システム、情報システム系の学生らがそれぞれ分野の特色を生かした展示や実験を行った。
先進科学系は物理、生物、化学、数学の教室を巡るラボツアーを開催。物理では特殊な器具を使い、物理学者・アインシュタインが提唱した物質に光を照射した際に電子が放出される現象「光電効果」の実験を披露。生物では、欠損した体を再生する能力を持つイベリアトゲイモリや細胞を分化できる能力を持つプラナリア(ウズムシ)を観察して再生医療への可能性を図る取り組みなどを紹介。中学生たちは興味津々な様子で見ていた。
さらに機械システム系ではロボコン体験コーナーを設置し、コントローラーでミニカーを操作しながら楽しんだ。勝央中学校3年・西川葵さん(14)は「授業の内容もおもしろかったし、話しかけてくれる先輩が優しくて良い学校だと感じた。行きたいと思う気持ちが強くなった」と語っていた。
