津山高専と美作大学の留学生6人が9日、岡山県津山市上横野の上田手漉和紙工場を訪れ、県伝統的工芸品・横野和紙の紙すきを初体験した。
同工場7代目の上田康正さん(59)=上横野=から和紙の原料となるミツマタや横野地区の200年続く歴史などについて話を聞き、実演後に挑戦した。
すき舟に入った原料のミツマタにトロロアオイを混ぜた紙料液を竹すを張った桁(けた)ですくい上げ、均等な厚さになるよう前後に揺すって製作。道具からはがしモミジやクローバーで飾り付けた。このあと天日で干し、2~3日で完成するという。
津山高専4年でマレーシア出身のアハマド・ワーイ・ビン・アブドゥル・ムタリブさん(21)は「液をきれいに広げるのが難しかった。母国にない日本の伝統文化を体験できてうれしい」と話した。
津山市が2022年度から始めた「留学生交流・サポート事業」の一環。学生たちはこのあと横野滝も見学した。