津山圏域定住自立圏主催の「企業見学バスツアー」が2022年12月15日、開かれた。岡山市でIT関連を学ぶ東南アジアからの留学生16人が、就職活動に役立てようと津山市や鏡野、奈義町の機械工場を訪ね、見識を深めた。
同ツアーは、地域で働く魅力を伝えようと2017年から行われている。コロナ禍の影響で中断し、3年ぶりに開催。留学生の利用は今回が初めてで、専門学校の岡山情報ビジネス学院(岡山県岡山市)に通う学生たちが参加した。
IKOMAロボテック(岡山県津山市戸島)では、生駒徹志社長が自社の産業用ロボットや仕事内容ついて説明し、工場内を案内。「製造業の現場で肉体を酷使する人たちの負担を減らすために欠かせない」「仕事するのは社会貢献。必要とされる商品を作れば、利益が生まれる」といった話に、みな真剣なまなざしで耳を傾けていた。このほか、坂田電機(岡山県苫田郡鏡野町香々美)、智頭電機岡山工場(岡山県勝田郡奈義町久常)も見学した。
日本での就職を希望するインドネシア出身のクスナディさん(25)は「母国の工場でも日本製の機械を使用していて興味があった。貴重な体験をできてよかった。技術を磨き、勉強に励み夢をかなえたい」と話した。
機械工場訪ね見識深める 東南アジアからの留学生 企業見学バスツアー