津山まなびの鉄道館の「ナイトイベント」と「キハ33の車内見学」が5、6日、岡山県津山市大谷の同館で開かれ、来館者たちはかつて山陰の鉄道を走行していた車両のほか、ライトアップされた扇形機関車庫などを見て楽しんだ。
日中は展示している「キハ33形気動車」の見学を開催。同気動車は国鉄時代の客車に運転席を設け、エンジンを搭載するといった改造を施した車両で、1988年から2010年まで運行していた。5日は鉄道ファンや親子連れが車体の前で記念撮影をした後、中に入って座席に座り、興味津々な様子で周囲を見回していた。
夕暮れからは、機関車庫内に納まっているディーゼル機関車やキハ181形気動車「やくも」、D51形蒸気機関車計10台がライトに照らされ、幻想的な雰囲気に。カメラを手に訪れた人たちは普段は見られない光景を写真に収めるなどして思い思いに過ごした。
兵庫県から来た会社員・紺地利一さん(56)は「なかなか来られなかったので念願がかなってうれしい。昼と夜とで違った館内の雰囲気を味わえる貴重な体験をした」と話した。
この日は山陰の観光列車「あめつち」がJR因美線鳥取ー津山駅間を運行。留置線に止めている姿が施設の中から見られ、子どもらに喜ばれた。
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