城東重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)で設置を進めている連動式火災警報器の説明会(連合町内会城東支部主催)が14日、岡山県津山市中之町で開かれ、町家の住民ら約40人が仕組みや取り扱いについて聞いた。
防災計画に基づき、橋本町(2021年度)、林田町と勝間田町(22年度)に続いて本年度、中之町内の町家65棟(空き家を含む)に計114基の設置が今月初旬完了したのを受けて実施。
同町内の飯田節夫会長(76)宅に集まり、津山市歴史まちづくり推進室の担当者が熱感知式や煙感知式の警報機が鳴った際、中継器の表示灯の色で火元が自宅なのか、連動先の住宅なのか確認できることを説明。警報音の停止方法などの取り扱い、機器異常への対処にもふれ、119番通報や近隣への知らせといった有事の初動対応を呼びかけた。
飯田会長は「高齢者が多いなか分かりやすいマニュアルを作っていただき、町家居住者の大半に周知することができた。重伝建の防火に協力していきたい」と話した。
連動式火災警報器の設置は火災による、歴史的建造物の消失を最小限に止めるため、防災計画を策定した重伝建に対し、文化庁が補助事業として実施。24来年度は西新町、25年度は東新町にも設置される。城西重伝建は現在、防災計画を策定中。