岡山県真庭署は18日、未成年者誘拐未遂の容疑で大阪府東大阪市の地方公務員の男(45)を再々逮捕、同居する実母(70)を再逮捕した。
調べでは離婚調停中の男は、実母と共謀して今年7月6日午前8時40分ごろ、別居中の長男が通う真庭市内のこども園に行き、「親権は私にある。息子を連れて帰ることは法律的に問題ない」などと協議離婚が成立したかのようにうそを言い、引き渡しを求めて誘拐しようとした疑い。同園の園長が断ったことで長男は無事だった。男は「何と答えていいかわからない」と容疑を否認し、実母は黙秘している。
同署はこども園の通報を受けて捜査し、特定した。容疑者らは長男を連れ去ったとして今年9月6日に未成年者略取の疑いで逮捕された。その後、実母は処分保留で釈放。男は同月27日、親権を得ようと離婚届を偽造し、戸籍簿に不実の記録をさせたとして、有印私文書偽造・同行使、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで再逮捕されている。