毛筆を供養 「古筆感謝祭」 参拝者たち書の上達を祈念/岡山・津山市

祭事・神事・法要 燃え盛る炎に古筆を投げ入れる小坂宮司=岡山県津山市で
燃え盛る炎に古筆を投げ入れる小坂宮司=岡山県津山市で
         

 後醍醐天皇とその忠臣・児島高徳を祭る岡山県津山市神戸の作楽神社で14日、「古筆感謝祭」が開かれ、参拝者たちが使い古した毛筆を供養し、書の上達を祈念した。

 後醍醐天皇が「能筆の帝」と呼ばれるほど達筆だったことや、児島高徳が矢立の筆で桜の木に十字詩を書いたという故事にちなんで始まった恒例の祭事。毎年とんど行事と合わせて行っている。

 本殿では、小坂博通宮司が市内外の書道家や書道愛好家らから寄せられた使い古しの100本を神前に捧げ、祝詞や感謝詞を奏上した。その後本殿の外に場所を移して古札や正月飾り、書き初めが積まれた火檀に点火。赤々と燃え盛る炎の中に筆を投げ入れていった。

 地域住民ら参拝者たちは炎とともに高く舞い上がる灰を静かに見守り、それぞれの願いを込めた。その後は神社から振る舞われたぜんざいを味わい、灰を額に付けて無病息災を祈るほか、厄除(よ)けのご利益があるとして持ち帰る人もいた。

 毎年参加しているという中島美津子さん(81)=神戸=は「書を習う孫たちの上達を願うとともに、私自身は集まったみなさんとの交流を楽しんでいる。昔からの風習を執り行い、地域の人たちが集まる場所があることにありがたさを感じている」と話していた。

神前に捧げられた古筆
神前に捧げられた古筆


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