古川康国土交通副大臣が21日、民間活力を導入した公共施設の運営事業で先進的な取り組みを展開する岡山県津山市を視察した。
民間事業者に長期間、運営権を委ねる「コンセッション方式」を採用する大田のグローブスポーツドーム(旧グラスハウス)と、林田町の旧苅田家付属町家群(城下小宿糀や)などを訪問した。
最初に訪れた同ドームで古川副大臣は、プロジェクトを担当した当時の職員から説明を受けた後、谷口圭三市長らの案内で施設内を見学した。
同ドームは、年間1.1億円の赤字施設だったレジャープールから、民間事業者の独立採算運営によるスポーツ施設として再生。同町家群は、江戸期の古民家を1棟貸しのホテルにリノベーションしたもので、内閣府主催の第1回優良事例表彰で「大臣賞」を受賞するなど、小規模施設の先駆的な事例となっている。
古川副大臣は「スモールコンセッションの先進地である津山市の工夫を見ることで、全国的に展開できないかという期待のもと訪れた。津山市は非常にいい事例を作っている。今後より現場が使いやすい制度を作っていくことなどにチャレンジしたい」と述べた。
