「油彩画&映画美術グラフィティ・酒井賢展」が真庭市の勝山文化往来館ひしおホールで開かれ、油彩や映画セットのデザイン画などが来場者の目を楽しませている。11月3日まで。
新庄村出身の洋画家で、映画制作の美術監督としても活躍した酒井賢さん(83)=東京都=が約50点を出展。
油彩は、幻想的な色遣いが印象的な伊豆半島「城ケ崎」や「みかん山」、美術を担当した映画「海峡」の俳優、ゴジラシリーズの怪獣などをモチーフにした作も目を引く。
さらに美術監督を務めた映画「蜩の記」「さよならの女たち」「博士の愛した数式」などのセットのデザイン画は、鉛筆と淡彩による繊細な描写にイメージする情景がにじみ、それぞれのPRポスターも並ぶ。
別室では「酒井賢とその仲間たち展」も同時開催され、彫刻家の金盛秀禎さんら勝山高校美術部同期ら4人の作品も展示。
酒井さんは「東光会会員として長年続けてきた絵画制作、映画の美術、セットの裏の仕事についても知ってもらいたい」と話している。
p
油彩や映画セットのデザイン画を出展した酒井さん
油彩画&映画美術グラフィティ・酒井賢展
- 2021年10月27日
- 芸術