「注文をまちがえるかもしれないレストラン」(津山市地域包括支援センター主催)が4日、岡山県津山市東新町の津山城東とうふ茶屋・早瀬豆腐店で開かれ、認知症を抱えている人たちがホールスタッフを務め、オーダー取りや配膳などに挑戦した。
認知症への理解や支援の輪を広げようと2019年から始めた取り組みで、コロナ禍で中断していたのを昨年7月に再開して9回目。ホールスタッフは市内在住の70~80代の4人が務めた。
専用のエプロンを着けたお年寄りたちは、飲み物やお膳などの注文を取り、出来上がった料理を運んだ。テーブルを間違えたり、分からなくなったりする場面もあったが、客が「こっちですよ」「いいですよ」などと優しく声をかけ、ホールは和やかな雰囲気に包まれた。
チラシを見て友人と2人で来たという市内の70代女性は「認知症の人がどのようにお客さんと接するのか知りたかった。皆さんすごく前向きに、明るく仕事をしている姿が印象的でした」と話していた。
4人には約1時間の勤務のあと、感謝状を贈呈した。「いつも家に1人でいるので、皆さんと会えてうれしかった」「ひやひやしたが、どうにかなって良かった」などと述べた。
関連記事