創作家グループ「玄美会」の第18回展が岡山県津山市のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、円熟味を醸す洋画や水墨画などの秀作が来場者を魅了している。18日まで。
県北の美術家でつくる同会(下山中会長)の会員12人が近作42点を出展。
油彩では繊細な点描による黄金色の穂波、柔らかなタッチの蒜山三座や人物、極彩色で表現したコロナパンデミックのイメージも目を引く。水墨画は紅梅や枝垂れ桜、雲竜、日本画は桜満開の三休公園、だんじりを練る男衆といったモチーフが味わい深く描かれている。
木版画では多色刷りによる角島大橋の風景、モノトーンの濃淡に郷愁が漂うわらぐろも印象的。さらに西東三鬼の俳句を奔放な筆遣いでしたためた書も並ぶ。
下山会長は「キャリアを重ねる中で会員それぞれの表現、作風を追求しており、この1年間の成果を見てほしい」と呼びかけている。