第35回「しんわ美術展」(津山しんわ文化財団主催)が27日、アルネ津山4階・市立文化展示ホール=岡山県津山市新魚町=で開幕し、表現力豊かな洋画や日本画、版画の秀作が来場者を魅了している。11月5日まで。
全国からの応募作品240点の中から、審査を通過した入選作150点を展示。今回は、京都芸術大学客員教授で画家の木村克朗氏と同大教授の画家の菅原健彦氏が審査員を務め、文部科学大臣賞に和崎正美さん=島根県益田市=の洋画「Deeplytouch」、グランプリには上田繁さん=大阪府大阪市=の洋画「バウムクーヘン」が輝いたのをはじめ、各賞が選ばれた。
会場には内面を感じさせる人物や印象的な風景、技巧を凝らした独創的な表現が並び、訪れた愛好者らは作品ごとに歩を止めて熱心に鑑賞している。
主婦(46)=津山市林田=は「毎回レベルの高い作品が並び、見応えがある。地元の人の入選作も多く、作品に込められた情熱やパワーが伝わってくる」と話していた。