第10回「図書館を使った調べる学習コンクール」(津山市主催)の表彰式が10日、岡山県津山市新魚町の市立図書館で行われ、入賞した市内の小学校の児童9人と1学年、1校に表彰状が贈られた。
本年度は市内在住、在学の小中学生から過去最多の283作品が寄せられ、市教委や図書館関係者らが審査した結果、市長賞には市にもゆかりのある美咲町出身の偉人・岸田吟香にスポットを当てた北小6年・末田祐大君(12)の「津山のヒーロー岸田吟香」が選ばれた。
約3か月の間、図書館資料にあたるほかに岸田吟香記念館(美咲町西川)を訪ねるなどして、根気強く独自に調べを進め、生い立ちと功績をまとめた一冊を完成させた点を高く評価。同作品に加えて市議会議長賞、教育長賞、奨励賞を加えた計5作を全国コンクール3次審査に推薦する。
式では谷口圭三市長が「みなさんの着眼点はすばらしく、作品を読んで新しい気づきを得るほど。今までの努力をこれからの学びにつなげてほしい」とあいさつ。児童一人ひとりと学年、学校の代表者に賞状を手渡した。
大好きな「卵かけご飯」を発案したということで吟香に興味を持ったという末田君。「今までで一番頑張って勉強してやりとげたから成長できたように感じる。吟香さんは日本で最初の目薬を販売するなど、生活の身近にあるたくさんのものを築いてきたすごい人とわかった。もっと多くの人に興味を持ってもらえたら」と話していた。
市長賞以外の入賞者・団体は次の通り。(敬称略)
▽市議会議長賞=葛原こは(東小6年)▽教育長賞=清水一花(弥生小6年)▽奨励賞=宇佐美詠大(弥生小4年)、内山明珠(同小3年)▽阮甫賞(団体)=高倉小4年生▽審査員特別賞=鈴木佑紀恵(加茂小6年)、前田梨緒奈(成名小6年)、松本紗奈(高野小6年)、小林陽葵(同)、弥生小学校