岡山県津山市上横野の横野滝で28日、恒例の「滝開き」があり、県内外の家族連れらが森林浴や「もみじ亭」での昼食を楽しんだ。
午前10時30分、二の滝前の竜神宮広場で神事があり、横野滝奉賛会や上横野上町内会、観光関係者らがシーズン中の安全を祈願。初夏を思わす陽気となった中、訪れた人たちは木漏れ日が差し込む滝つぼの水に手をひたしたり、鮮やかな新緑をめでたりしながら周辺を散策していた。駐車場の広場では紅白餅がまかれ、約50人が歓声を上げて拾った。
一方、もみじ亭では名物のそうめん流しが人気。それぞれ青竹のといを流れる沢水からめんをすくい上げ、薬味入りのつゆでおいしそうにすすっていた。
家族4人で訪れた埼玉県久喜市の会社員・遠藤栞さん(30)は「母の実家が市内にあるが、ここは初めて。滝は気持ちよかったし、新緑がきれいでリフレッシュできた」。広島県府中町の会社員・角野泰久さん(37)は「20年ぶりに来た。冷たい清水で味わうそうめんはやはり格別」と笑顔だった。
同所は津山の奥座敷として知られ、標高約550メートル。一の滝(落差8メートル)、二の滝(同15メートル)、三の滝(同36メートル)があり、春から秋にかけて数万人の行楽客でにぎわう。
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