津山市は、まち全体を博物館に見立てて回遊できるエリアマネジメントを進める「津山まちじゅう博物館構想」の年度内の策定に向け、市民の意見を反映させる「市民懇談会」の初会合を27日、山北の市役所で開いた。無作為抽出などで選出されたメンバーがまちづくりへの思いなどを話し合った。
市は、市内に点在する歴史・文化・伝統・芸術をつなぎ合わせ、それらを活用した協働によるまちづくりや観光地づくりを促進しようと策定を進めている。選出されたのは20~60代の市民15人(男性8人、女性7人)で、初回は大学生や会社員、個人事業主ら10人が出席した。
事務局の歴史まちづくり推進室が構想策定の意義や概要を説明。続いて、協同組合岡山情報文化研究所専務理事の伊藤博則さんをファシリテーターに2班に分かれてグループディスカッションを行い、構想についてのほか、自由にアイデアや意見を出し合った。
発表では「まちなかにある看板や建物などがニューレトロとして博物館につながるのは」「宿泊を前提に、まちなかの博物館コンテンツとともに食文化や暮らしなどを楽しんでもらい、一過性にならない仕掛けを」「宿泊やお土産、体験などまち全体を高級化させれば、まちの底上げになるのでは」といった、ストーリー性や体験などを盛り込んださまざまなアイデアが出された。
懇談会は計4回行い、次回は9月25日に開く予定。
津山まちじゅう博物館構想