津山信用金庫（山下）と院庄林業（二宮）、津山市は25日、「美作ひのき等利用促進に関する協定」を締結した。脱炭素社会の実現に向け、店舗整備への地場産材活用などの取り組みを進める。信金による同様の協定は全国初という。
主な連携事項は▽津山信用金庫の店舗整備には、供給体制を整えた院庄林業を通じて地元産のヒノキなどを構造材、内外装に積極的に活用し、その魅力をＰＲする▽３者が連携してＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）にも寄与する木材利用の意義やメリットを積極的に情報発信する―など。当面の計画では来年夏、老朽化した同金庫二宮支店の新築に着工する。
山北の市役所で松岡裕司同信金理事長が「昨年は勝山支店をＣＬＴで新築した。老朽化店舗の改築、新築を地域材で進めることで、美作ヒノキの魅力もＰＲできる。２０５０年のカーボンニュートラル実現につながれば」とあいさつし、武本哲郎院庄林業社長、谷口圭三市長と協定書を交わした。
武本社長は「トレンドになった建築物の木造化はウッドショック以降国産材にシフトしており、地場産材を使うことでサスティナブルな社会、地域にも貢献したい」、谷口市長は「市も持続可能な社会の実現、森林資源の活用促進にしっかりと取り組む」と述べた。
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協定書を交わした武本社長（左）、松岡理事長（中央）、谷口市長
津山信用金庫と院庄林業、美作ひのき等利用促進に関する協定を締結
