津山圏域消防組合 2人に感謝状贈る

行政・公共
         

 津山圏域消防組合は4日、心肺停止した高齢者を救助した髙村一郎さん(59)=総社=と、市内で発生した火災を鎮火させて被害拡大を防いだ河原良和さん(45)=沼=の功績をたたえ、感謝状を贈った。
 髙村さんは5月27日、新野東の辺りを車で移動中、歩道に座り込んでいる80代女性を見かけた。気になって引き返すと、女性は仰向けに倒れ意識を失っていたため、心臓マッサージを行って蘇生させた。息を吹き返した後も救急隊が到着するまで様子を見ていた。現在女性は復帰しているという。
 河原さんは8月4日午後7時半ごろ、東一宮の公園で息子の凛音君とバスケットボールをしていたところ、住宅から火が出ているのを発見。家主に知らせ、付近の人に119番通報を頼んだ後、消化器を持って消火活動にあたった。
 贈呈式が林田の同組合本部で行われ、水田啓介消防長は感謝状を手渡し「2人の冷静な判断と勇気ある行動が尊い人命や財産を守った」とたたえた。
 髙村さんは「作州にAEDを広める会」でボランティア活動をしており、中学生、高校生らに心肺蘇生法など教えている。「経験が役立ってよかった。特別なことをしたとは思っていない。他の人たちも同じように勇気をもって救命活動ができるようになれば」と語った。
 建築設計業を営む河原さんは「職業上、消化器が設置している場所を把握していたからすぐに行動できた。みんな無事でよかったと安堵する一方、火の扱いには十分に気をつけようと思った」と話した。

感謝状を受け取った河原さん(手前)と、髙村さん(後ろ)


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