津山圏域消防組合表彰

行政・公共 津山圏域消防組合表彰
         

 津山圏域消防組合は24日、津山市と鏡野町で発生した火災で通報や消防隊の誘導、初期消火活動に当たった一般協力者の表彰式を林田の同組合本部で行い、6人の功績をたたえた。
 美作大学を今月卒業した河原誠志朗さん(沼)は12月6日午前1時半ごろ、同所の共同住宅で隣の部屋から火災警報器の音と焦げ臭い臭いがするのに気づき、119番通報し、到着した消防隊を案内。隊員がドアをたたいて住人を呼び出したところ、部屋全体に白煙が充満しており、カセットコンロが弱火で着いたまま、鍋の中でインスタントラーメンが焦げ付いていた。鍋は住人が水道水で冷やし、大きな火災に至らずに済んだ。燃え広がれば人命に危害が及ぶ可能性があったが、早期対応により被害を未然に防ぐことができた。
 鏡野町富西谷で同月28日午後0時10分ごろに発生した建物火災では、加藤清郷さん(同町楠)、難波敏基さん(大)、難波達男さん(大)、森三義さん、むつ子さん夫妻(富西谷)が表彰された。
 付近を車で通りがかった加藤さんが倉庫から煙が出ているのを発見し、119番通報。車で走行していた難波敏基さん、難波達男さんの3人で、付近の消火栓からホースの延長を始めた。倉庫までの長さが不足していたため、近くにいた森さん夫妻が別の場所からホースを持ってきて、難波敏基さんと難波達男さんが初期消火に当たった。奥津消防隊が到着した際には火は鎮圧状態で、隣接する倉庫などへの延焼はなかった。
 式には河原さん(22)、難波敏基さん(59)、森三義さん(73)、むつ子さん(70)が出席。池上真司消防長が感謝状を手渡し「みなさんの迅速、勇敢な行動で被害の拡大を防ぐことができ、ありがたく思う。今後もそれぞれの方面での活躍を祈ります」とたたえた。


感謝状を贈られた河原さん、難波敏基さん、森三義さんとむつ子さん(右から)


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