津山圏域消防組合は17日、救急車が到着するまで適切な救命処置を行ったとして、会社社長・大津広宣さん(59)=林田=、看護師・水田教昌さん(62)=加茂町小中原=、会社員・齋藤弘道さん(69)=加茂町塔中=に感謝状を贈った。
大津さんは昨年9月1日、河面の工業所で男性従業員が倒れ、意識と呼吸がないことから、迅速に119番通報し、救急車が到着するまでの約15分間、心臓マッサージを実施。到着した救急隊の処置準備の間も続け、隊員がAEDを使用するなどして心肺再開が確認された。男性はドクターカーで医療機関へ搬送され、自宅療養を経て職場に復帰した。
水田さんと齋藤さんは昨年10月22日、小性町の飲食店で、来店してきた男性が店内でぐったりした状態になったのを発見。水田さんは心肺停止状態と早期に認識し、心肺蘇(そ)生法を実施し、齋藤さんは119番通報をした。救急隊に引き継ぐまで蘇生法を続け、男性は大きな後遺症を残すことなく社会復帰した。
贈呈式は林田の同組合本部で行われ、水田啓介消防長が感謝状と記念品を手渡し「現場に居合わせた人の処置、救急隊の救命処置、病院での医療行為まで■救命の連鎖■により尊い命が救われた」とたたえた。大津さんは「命が助かったことが何より。過去に町内などで学んだ経験が生かされた」。水田さんと齋藤さんは「お客さんや店の人たちとの連携が救命につながった。みなさんの協力のおかげ」と話していた。
津山圏域消防組合 感謝状贈る
- 2022年3月23日
- 行政・公共