岡山県津山の古い観光パンフレットや地図を収集している和菓子の京御門(本店・林田町)の舩岡和正社長(53)が、文化・文政期(1804~30)に作製された津山城下の絵地図「津山画圖」をネットオークションで入手。同じ軸に表装されていた「津山細見」には医師の欄に箕作阮甫と宇田川榕菴の名も。「多くの人に見てもらいたい」と「津山画圖」と「津山細見」を裏表に印刷した複製を製作した。
「津山画圖」は横37センチ、縦100センチ。津山城を中心に寺院と、主な家臣の屋敷が名前とともに記されている。表門に向かって名前を記しているため、「御城」をはじめ表記が上下左右さまざま。「津山細見」には「御家老」をはじめ役職ごとに、俸禄の額と共に家臣の名前が列挙されている。
船岡社長は「現在に至るまちの様子が良く分かる。藩関係者やさまざまな職業の人たちの名前も記載されており、ご先祖様の名前探しも楽しいかもしれません」と話している。
復刻版は8割程度に縮小しており、横幅84センチ、縦33センチ。両面カラー印刷。定価1000円(税込)。京御門本店、高野店(高野山西)、津山観光センター(山下)、城東観光案内所・和蘭堂(西新町)で販売中。