昨年7月の大雨の影響で石垣が崩落した岡山県津山市の津山城(鶴山公園)で、石垣の修復に向けて石の撤去作業が始まった。記録を取りながら来年3月まで続く見込み。
崩落したのは二の丸南西の長柄櫓(やぐら)跡下の石垣で、高さ約13メートル、総延長約30メートルにわたる。崩落した石の数は650〜700個に及び、大きい物では1メートルを超えるという。
市は今週から撤去作業をスタート。10日から本格化し、重機で石を1個ずつ吊り上げてダンプに積み、 本丸の保管場所に運んでいる。崩落原因の調査も同時に進める。
津山弥生の里文化財センターによると、来年度以降、崩落したのり面の保護と石垣修復の設計を行い、2028年度ごろに修復工事に着手する見込み。
市はできるだけ多くの人に石垣の復旧過程を見てもらいたいとして、工程に応じた現地見学会も開く予定。
