津山さくらまつり実行委は、まつり期間中(3月26日〜4月10日)の津山城(鶴山公園)の入園者数をまとめた。総数は前年比4万7176人増の10万6998人。天候に恵まれ、桜が長持ちしたことなどから3年ぶりに10万人を超え、コロナ前の水準に回復した。
雨でつぼみの初日は457人と最少だったが、満開となった1日は5537人、2日は最多の2万967人、3日は1万9280人、五分散りの9日は1万2698人が入園した。雨天は初日のみで、16日間の会期の大半が見ごろだった。コロナ前には400台以上出入りしていたバスは、昨年の30台程度から110台に増加した。
催しはご当地グルメの出店やステージイベントなど予定した行事を全て実施。人気お笑い芸人・あばれる君のライブや初の打ち上げ花火なども人気を集めた。
コロナ対策に力を入れ、入園時の検温と消毒を徹底したほか、マスクを着用していない人には無料配布した。ステージとグルメの会場を分けたのに加え、飲食エリアを設けて飛まつ防止対策も実施。従来の貸しテントや貸し七輪は中止した。
市観光協会は「好天と桜が長続きしたことに加え、コロナワクチンを3回打ち、対策がとられた屋外会場であれば行ってみようという人々の意識の変化もあり、今回の実績につながった。今年は大型観光企画『岡山デスティネーションキャンペーン』が開かれる年でもあり、さくらまつりの成果をしっかりと生かしていきたい」としている。
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ソメイヨシノが満開となった津山城=3日