岡山県津山市が山下の津山城(鶴山公園)で2019年度から進めていた二の丸東側石垣の修理工事が終了し、現地見学会が11日開かれた。市民ら約50人が壮大な石積みを見上げ、城の歴史に思いをはせた。
工事は、石垣崩落で1965〜66年度に復旧工事を行った部分との間に段差が生じたため、これを解消する目的で実施。同城の石垣修理では最大規模といい、幅約40㍍、高さ約8㍍、約950個の石の解体、積み直しを行った。総工費は約1億7152万円。
見学会は3回に分けて行った。文化課職員が「一つずつの石材の大きさや材質、破損状況、重量など石の『カルテ』を作成し、解体した」「基本的には解体前の場所に積み直したが、割れるなどして使えないものは新しい石に取り替えている」「刻印が確認された石は14個程度あった」と説明。参加者は普段入れない場所から興味深そうに石垣を眺め、写真に収めるなどしていた。
家族3人で訪れた八出の主婦(77)は「石垣の美しさと石工の技術に感心した。津山城の石垣の素晴らしさをもっと全国に知ってもらいたい」と話していた。
津山城(鶴山公園)二の丸東側石垣の修理工事が終了!「市民ら約50人が壮大な石積みを見上げ、歴史に思いをはせた」/ 岡山県津山市