津山工業高校建築科の生徒が設計技術やアイデアを競う第51回「住宅設計コンペティション」(県建築士会津山支部調査研究委員会主催)で、最優秀賞に3年生・片田美有さん(17)の作品が選ばれた。
2、3年生計75人が「地域に開かれた美容室併用住宅」をテーマに、1点ずつ昨年度に応募。委員らが課題理解度や製図力、表現力などの項目で審査し、優秀賞や入選を含め計10点を選んだ。
片田さんは、間取りが円形の美容室と4人家族用の2階建て住宅を併設(延べ約218平方㍍)させた。2席のみの広々とした美容室は、らせん階段でつながる屋根にホームパーティーができるバルコニーを設け、住宅の2階からも出入口で行き来できる。建物の南面は日当たりや解放感を確保するためガラス張りにし、1階の外にウッドデッキや花壇も設置した。
審査では、図面の描き方や再現した模型のほか、美容室の間取りのアイデアなどが評価された。バルコニーで地域の人と交流する状景や店のにぎわいが想像できる魅力ある作品と講評された。
表彰式は14日に山北の荒木組津山営業所で行われた。橋本政己支部長から賞状を受け取った片田さんは「模型を作るのに苦労した。時間をかけて取り組んだので受賞できてうれしい」と語った。
受賞作品は16〜30日、ソシオ一番街のまちなかさろん再々に展示される。
片田さんを除く受賞者は次の通り。
▽優秀賞=万殿響子(3年)、小山夢翔、高木蒼、武本流碧(以上2年)▽入選=江原響矢、小川紘輝(以上3年)、今井汐音、上田妃奈、西田愛海(以上2年)
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最優秀賞に輝いた作品と片田さん
津山工業高校建築科「住宅設計コンペティション」
- 2020年9月15日
- 教育・保育・学校