1月26日から2月5日まで県内で開催した国民スポーツ大会「晴れて輝け!おかやま国スポ2025」のアイスホッケー競技において審判員が入る「ゴールジャッジボックス」2台を製作した津山工業高校の生徒に対して同大会の県合同実行委は28日、感謝状を贈った。
同校機械科と建築科の3年生は本年度に入り、実行委から依頼を受けて、5月に製作を開始。授業や空き時間を使って始めに機械科の26人が鉄パイプを採寸・切断、ズレのないように溶接して骨組みを作り、2学期に入ってから建築科の13人が内装を手掛け12月に完成。
大きさは高さ約2メートル、幅と奥行き約1メートルで、断熱材やアルポリック(アルミ樹脂複合板)パネルを活用して内部の温かさが外に漏れないようにするといった工夫を施した。
この日は宮野欣也同実行委事務局長らが来校。製作に携わった17人が出席し、代表の船曳悠太さん(18)=機械科3年=が感謝状を受け取り、「大会に貢献できたこと光栄に思います」とあいさつ。宮野事務局長は「貴重な時間を使って作っていただき、ありがたい。みなさんの頑張りが役員、選手に伝わり、大会は盛り上がった。岡山で再度試合をしたいと話すほど満足していたと聞く」と感謝の気持ちを伝えた。
同席していた建築科の髙田夢菜さん(17)は「今まで手にしたことのない工具を扱うなど、普段では得られない体験をしたと思う。完成したボックスを使用しているところを見て、頑張ってきたことに対する実感が湧き、ものづくりに対する意欲も芽生えた。就職後もさまざまな物を作っていきたい」と話した。
製作したゴールジャッジボックスは今後県内の大会で使用される予定。
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