元日に発生した能登半島地震により、被災地で大規模な断水が起こっていることを受け、岡山県津山市は12日、給水車と職員3人を派遣した。岡山県内からは岡山市に次いで2番目で、15日までの3日間、避難施設の給水タンクへの充水といった支援にあたる。
厚生労働省によると11日現在、七尾、輪島市など半島9市町で約5万8600戸が断水。国土交通省や日本水道協会などが地方整備局や各地の水道局に応援を要請しているほか、海上保安庁が巡視船で水を運ぶなどして対応している。津山市職員は、約3200戸が水を受給できない状態にある穴水町で、先発の岡山市水道局職員から任務を引き継いで取り組む。
津山市水道局前で出発式が開かれ、桒村功士副市長が「被災地の状況をしっかり把握し、被災者たちの思いに寄り添いながら責務を果たしていただきたい」と激励。水道施設課の森岡隆治課長らは「被災者を救うため一刻も早く水を届けるという思いで一同団結して励む」と決意を述べた後、給水車と救護用物資などを積んだ支援車計2台に乗って出発した。