岡山県津山市と早稲田大学が連携し、地域課題の解決策を探る「地域連携ワークショップ」のフィールドワークが8日から11日まで、市内で開かれている。昨年度に市が策定した「津山まちじゅう博物館構想」のもとで実施する文化振興を起点にした誘客施策を学生たちが検討。来月、市長にアイデアを提案する。
学生10人が来津。9日は津山郷土博物館の乾康二次長の案内で、山下の同博物館や国史跡・津山城などを巡り、詳しい説明を聞きながら津山の歴史や文化を学んだ。国重要伝統的建造物群保存地区に選定されている城東地区でまち歩きも行った。市は外部の若者の視点からの意見や提案を、構想を具体的に進めるために生かしたい考え。
政治経済学部3年の石井日南乃さん(岡山市出身)は「学生の立場から、若者が来たいと思えるような津山をPRできるアイデアを作りたい」。文学部3年の高山航樹さん(名古屋市出身)も「津山は歴史ある建造物が残っていて興味深い。博物館らしさを感じてもらえる提案を目指したい」と話した。
3月18日にはフィールドワークの成果報告会を開き、練り上げたアイデアを谷口圭三市長に発表する。
同大は、連携先の自治体を学生有志が訪ね、ヒアリングなどを行う同ワークショップを2017年度から行っている。津山市では本年度で5回目。