津山市ラッピング自動販売機デザインコンテストのグランプリ作品3点が決まった。そのうち、市役所本庁部門で受賞した紫保井のアルバイト・奥明香里さん(22)がデザインした自販機が27日、山北の市役所東側玄関前にお目見えした。
奥さんの作品は津山さくらまつりをイメージ。満開の桜に彩られた津山城備中櫓(やぐら)や森忠政像、ぼんぼりなどを描き、津山の魅力をアピールしている。
この日表彰式が市役所であり、谷口圭三市長が表彰状を贈り、「さくらの名所100選にも選ばれている津山城を題材とし、津山を前面に押し出したデザインに感謝したい」とたたえた。設置された自販機を初使用した奥さんは「城の建築物が好きで、津山城の天守再建の願いも込めてデザインした。城を思い出しながら足を運んでほしい」と話した。
市の民間提案制度で採択されたダイドーウエストベンディングによる観光促進や市の魅力向上を図る事業で実施。自販機にはおしゃべり機能があり、購入時に谷口市長の声が内蔵スピーカーから流れる。季節に応じて感染症や熱中症予防を呼びかけたり、さくらまつりをPRしたりする。
ほかのグランプリ2点は、津山中央公園部門が笠岡市の田中茜さん、市立図書館部門が浅口市の斎藤みんとさんの作品で、それぞれ津山に古くから伝わるごんご(カッパ)をデザインしている。12月1日から市立図書館(新魚町)と津山中央公園(山北)に設置される予定。
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グランプリに選ばれたラッピングデザインを施した自販機で初購入する受賞者の奥さん