岡山県津山市内の県立4高校(津山、津山東、津山商、津山工)が連携して地域課題の解決策を探る講座「地域創生学」を本年度受講した生徒たちが20日、魅力的なまちづくりに向けてまとめた提言書を谷口圭三市長に提出した。
「産業」「観光」「医療・福祉」「教育・人材育成」の4分野で、8グループがそれぞれ提案。▽農業の魅力を知ってもらうため、農業に関する情報をホームページに出してほしい▽レトロな街灯や埋め込み式照明などで町全体をライトアップし、宿泊客が夜も楽しめる雰囲気ある街を歩けるようにしてほしい▽災害時に高齢者を守るために高校生の防災意識を高める場所を作ってほしい▽将来、地元での進路を選択肢の一つとして考えるようにするため、小学5年からの授業に体験授業を取り入れてほしい―など高校生の視点でつくったアイデアをまとめた。
この日、代表の8人が山北の市役所を訪問。提言書を受け取った市長は一つひとつに感想を述べ、「みなさんの意見を十分にいただき、一緒に元気なまちを作っていけるよう努めたい」と話した。
産業グループの津山高校2年・西川七海さん(17)は「地元企業を訪問し、いろいろな話を聞くことができた。自分自身が津山のためにどんな仕事ができるかを考えるきっかけになった」と話していた。
同講座は2、3年生30人が参加し、7月27日から8月2日まで開講。フィールドワークも交えて課題と方策を考え、提言書とした。