津山市内の小中学生を対象にした本年度「こども観光ガイド育成塾」(市教委など主催)が25日、5日間の日程で開講した。11人が、重要伝統的建造物群保存地区の城東地区の歴史や景観について学んだ上で、観光案内に臨む。
初日は、尾島治元津山郷土博物館長から津山城下町の成り立ちや城東地区の構造を江戸時代の地図を見ながら教わり、出雲街道を散策。武士と町人の居住地が東西の水路を境に分かれていたこと、南北に伸びる路地や豪商の屋敷が景観としても魅力的であることなどを聞いた。
加茂中1年生の宇治岳範君(13)は「城東地区を歩くのは初めてだった。津山の町の歴史を学んで観光客に伝え、好きになってもらいたい」と話した。
今後は、地区内の町名の由来や歴史的な建物、道などについて学習して案内用の説明文を作り、11月中旬にガイドに挑戦する。
同育成塾は、郷土愛や人に伝える力を身につけてもらうのが狙い。初開催となった一昨年度は津山城、昨年度は鉄道遺産をテーマに実施した。
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城東地区の歴史や景観について学ぶ参加者
津山市内小中生対象「こども観光ガイド育成塾」開講