体や心の働き、社会的なつながりが弱くなった状態「フレイル」を、栄養改善によって予防効果が向上できるか検証するため、津山市医師会、県栄養士会津山支部、市が連携したモデル事業の成果が認められ、市医師会が県医師会長賞を受賞した。「津山市版フレイル予防プログラム」として普及していく。
モデル事業は昨年5月から半年間、高齢者らが参加する介護予防などを目的とした「こけないからだ体操」の実施団体5グループを対象に行った。フレイル予防の三つの柱「栄養」「身体活動」「社会参加」のうち、栄養に関する予防と改善に重点を置き、フレイルの知識や栄養の理解などに関する3回の講座を行った。独自の「フレイルチェック問診票」、「食品摂取の多様性得点シート」を用いて評価。食事摂取と栄養管理に明らかな改善が見られ、プログラムの有効性が確認できた。
同支部が中心となってDVD(21分)を制作。市医師会のホームページでも見ることができ、日ごろからできる対策を紹介している。
22日に同医師会の宮本亨会長ら関係者が岡山県津山市山北の市役所を訪れ、谷口圭三市長に受賞報告。宮本会長は「住民の栄養に対する意識向上につながった。今後は他のこけないからだ体操のグループに広げていきたい」。谷口市長は「日々の栄養、食事は大事であり、とてもありがたい報告。今後も一緒に取り組みたい」と述べた。
同支部の橋本美由紀支部長がDVDについて説明し、「多くの人に活用してもらい、フレイル予防を推進したい」と話した。
津山市医師会が岡山県医師会長賞を受賞!「津山市版フレイル予防プログラム」として普及 / 岡山県津山市