津山市地域包括支援センターの本年度第1回情報交換会が1日、津山市総合福祉会館=岡山県津山市=で開かれ、市内の居宅介護支援専門員(ケアマネジャー)や民生委員ら約60人が高齢者の生活課題について聞き、コロナ禍での状況変化などで意見を交わした。
松尾彰同センター所長補佐が、昨年度実施した路線バス利用に関するアンケート調査で∇長年利用しておらず抵抗、不安がある∇路線や時刻などが分からない∇バス停に椅子や屋根がない―などの声が目立った結果を報告。試行的に実施した「バスの乗り方講座」にふれ「必要となる前から体験し、不安解消になったとの感想が多かった」と話した。
高山科子市民生児童委員連合協議会長は、地域の高齢者の生活課題として「8050問題どころか、90代と60代の親子で親の年金に頼っている世帯が増えており最近、息子が急病で困った事例もあった」と指摘。
この後、コロナ禍での高齢者の生活状況変化をテーマに意見交換。ケアマネジャーからは「デイサービスが一時休止され、独居者の生活環境を整えるのに苦労した」、民生委員からは「週一回の介護予防体操が休止になり、体調や安否の確認がとりにくかった」といった情報も出され、今後の課題として集約した。
同情報交換会は、包括的な介護支援事業に役立てる狙いで年3回程度開催。
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コロナ禍での高齢者の生活について情報を交わす参加者
津山市地域包括支援センター情報交換会
- 2020年9月2日
- 医療・福祉