本年度「津山市戦没者追悼式」が20日、山北の津山総合体育館で開かれ、日清戦争から第2次世界大戦までの戦没者3661柱の冥福を祈り、恒久平和への誓いを新たにした。
来賓と遺族の計141人が参列。英霊をまつる祭壇に向かい、黙とうした。
続いて谷口圭三市長が「亡くなられた人たちの心情を思うと万感胸に迫る。痛ましい犠牲の上で得られた平和と豊かさを後世へと伝えていくことは今を生きる私たちの責務」。市遺族連合会の大塚邦久会長が代表して「残された家族が歩んできた苦難の道、犠牲者たちの存在を決して忘れてはいけない。平和な世界の実現のため、戦争の悲惨さ、命の尊さとともに語り続ける」などと追悼の辞を述べて献花した。この後、一人ずつ献花台に白菊を手向けた。
第2次世界大戦中、ミャンマーで父が戦死したという松尾和義さん(80)=宮部下=は「悲劇は二度繰り返してはいけない。父を偲ぶとともに、世界中で起きている争いがなくなるように願った」と話した。
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献花台に花を手向ける参列者
津山市戦没者追悼式