岡山県津山市は21日、新型コロナウイルスの第64回対策本部会議を開いた。5月8日から感染症法上の位置づけが「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行されるのを受けた感染拡大防止策などを申し合わせた。
移行後の感染対策として▽基本的な感染防止策(自主的に判断する)=必要に応じたマスクの着用、手洗い、換気、三密の回避▽健康的な日常生活=状態に応じた運動や食事など、適切な生活習慣▽あらかじめの備え=「2023年春開始接種」のワクチン接種を推奨、抗原定性検査キットや自宅療養に必要な解熱鎮痛薬などをストックする。
体調に異変を感じたときは▽医療機関に行く前に症状や常備薬を確認▽国が認証したキットを使用▽陽性で症状が軽い場合は自宅で療養を開始▽受診の際はあらかじめ医療機関に連絡する▽不要不急の受診を控え、なるべく平日の日中にかかりつけ医などを受診。
新型コロナに感染した際は▽外出は個人の判断に委ねられる=外出を控えることが推奨される期間は、感染リスクを考慮し、発症日を0日として5日間▽周りの人への配慮=発症日を0日として10日間が経過するまでは、ウイルス排出の可能性があることから、不織布マスクを着用し、高齢者ら重症化リスクの高い人との接触を控える。
ワクチン春開始接種は5月8日から始める。初回接種を終了した65歳以上の高齢者、5〜64歳の基礎疾患を有する人、医療従事者ら。秋の接種は9月以降で、初回接種を終了した5歳以上のすべての人。
本部会議には32人が出席。本部長・谷口圭三市長が「コロナが国内で初めて確認されてから4回目の春。感染防止対策を一律にはお願いしないが、感染力に変わりはないことを前提に5月8日以降の対応に当たっていく」と述べた。