津山市内の魅力的な景観を守り、つくる取り組みを顕彰する本年度「景観賞」の受賞者が決まった。景観賞は「秀実小学校 学び舎の桜を救おうプロジェクト」(景観活動部門)、奨励賞には「やよい保育園 こどもの森」(建築物部門)が選ばれた。
秀実小学校は年3回、樹木医を招き、「樹木学習」に取り組んでいる。2011年には日本花の会のプロジェクトに指定され、全学年が班に分かれて桜を守る活動を実施。6年生は班のリーダーとして施肥に向けた準備と、下級生に思いを伝えていく役割を持ち、児童が中心となって景観環境を守っている。
やよい保育園は、第2運動場東側に面積530平方㍍、高さ3㍍の「こどもの森」を新設。シンボルツリーとしてクスノキを植え、全体を芝生にした。花壇や菜園は勝部老人クラブに協力してもらい、子どもたちが花や野菜を栽培することで四季折々の風景が見られる庭園になっている。
15日に山北の市役所で表彰式が行われた。谷口圭三市長が「市の花が桜で、木がクスノキであり、これがうまく生かされている。今後もまちづくりへの協力をお願いしたい」とあいさつし、代表者に表彰状などを手渡した。
同賞は景観条例が施行された2016年度に始まり、5回目。今回は景観活動部門に3件、建築物部門に3件がエントリー。意見を募る市民投票と市景観審議会(澁谷俊彦会長)の審査で選考した。
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1景観賞に選ばれた「秀実小学校 学び舎の桜を救おうプロジェクト」