第24回「南椛墨画会展」が新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、四季の花木や山水などを描いた意欲作に来館者が見入っている。20日まで。
主宰する画家・大谷南椛さん(妙原)と市内外の教室で指導を受ける同会(小椋南康会長)の69人が、軸装や額装した近作計約140点を出展。
ボタン、ハナショウブ、アジサイなどの花は鮮やかな彩墨で表現されている一方、雪の恩原湖や衆楽園、屋敷の滝、鳴門の渦潮といった風景は墨の濃淡と筆遣いが妙味を醸す。さらに今回の共通画題として、慈悲深い観音菩薩を彩墨で細密に描いた作品も目を引き、墨絵をさりげなく添えた絵手紙も並ぶ。
大谷さんは「それぞれに表現をじっくり追求して仕上げており、全国公募展の入賞作も多い。一方的な軍事侵攻で窮地に立つウクライナの人々に平和が戻るよう願いを込めた聖観音菩薩も労作ぞろいで、多くの方に見てほしい」と話している。
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水墨画の意欲作に見入る愛好者
津山市立文化展示ホール 第24回「南椛墨画会展」
- 2022年6月17日
- 芸術