本年度第2回「津山市総合教育会議」が10日、山北の市役所(岡山県津山市)で開かれ、「不登校対策」をテーマに話し合った。
谷口圭三市長、有本明彦教育長、教育委員3人、元文部科学省生徒指導室長で市みらい戦略ディレクターの亀田徹さんが出席した。市教委が市内小中学校の不登校の状況について説明。前年度と比べ、小学校が7人減の49人、中学校が16人増の92人だった。
津山教育相談センター「鶴山塾」や、今年度から市内4中学校に設置した「新たな居場所(中学校別室支援)」など市の不登校対策について「子どもたちの選択肢を増やす良い取り組み。丁寧な支援を行っている」と亀田さんが評価。そのうえで「学校に行かないことが問題ではなく、社会制度の問題という認識が大切。多様性を尊重した選択肢を増やして」と訴えた。
選択肢の一つに「不登校特例校」が上がった。「不登校による学習の遅れや学習意欲に合わせて年間授業時数を削減するなど、柔軟にカリキュラムを編成することが認められた学校」で、4月現在で全国に21校設置されており、「すぐにつくることは難しいが、分教室を開設することもできる」などと説明があった。
同会議は、首長と教育委員会が相互連携を図り、より民意を反映した教育行政を推進するために設置した。
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「不登校対策」をテーマに話し合う参加者
津山市総合教育会議