市教委は、喫緊の課題と位置付ける長期欠席と不登校への対策として市内4中学校に設置した専用教室について、1学期に4校合わせて生徒22人の利用があったことを報告した。
専用教室は専任教員らによる生徒一人ひとりの状況に応じた学習・生活支援を行うとともに、教室に入りづらさを抱える生徒への支援も行うなど、学校復帰や不登校の未然防止に努めるのが目的。専任教員と専任支援員を津山東と北陵、専任支援員を鶴山と勝北に配置しており、登校時はいつでも教室が利用できるよう体制を整えている。
粟野教育次長は「各校から『自ら先生や専用教室の中の周りの生徒に話しかける姿が見られるようになった』『自分で1日の過ごし方の計画を立てられるようになった』など少しずつだが、生徒の変容が見られていると報告を受けている」と説明。
今後の取り組みとして「定期的に関係校などと連絡協議会を開催し、一人ひとりの生徒の見取りや、生徒自身が自信を持ち登校したくなるような丁寧な関わり方、専門機関などとの連携などについて情報交換を行うとともに、好事例を市内各学校に紹介していく」とした。
市教委によると、年間30日以上の長期欠席者数は、小学校では2018年度86人、19年度99人、20年度118人と増加傾向。中学校では18、19年度177人、20年度183人でほぼ横ばいだった。
不登校者数は小学校では18年度38人、19年度66人。中学校は18年度85人、19年度109人と増加したが、20年度は小学校56人、中学校76人といずれも減少している。
津山市議会トピック
- 2022年9月7日
- 総合