津山市議会は15日、臨時会を開いた。田邑財産区管理地で進められる太陽光発電施設建設や加茂町五輪原地区での風力発電施設建設、市など出資の地域商社「曲辰」をめぐり、経緯や現状などについて市長から報告を求める決議3件が議員発議され、いずれも賛成少数で否決し、閉会した。
市民が第一と日本共産党津山市議団の3氏が提案理由を説明した。太陽光発電に関しては、市長が出版社・扶桑社を相手に起こした名誉毀損(きそん)訴訟など。風力発電は県や市が与える許認可など行政責任のあり方など。曲辰は6カ月あまりで社長交代に至った市の責任などについて、「市長からの報告を受け、議論する必要がある」とした。
地方自治法第98条に基づく検査にあたっては、議会としての意思決定が必要。討論で5氏が「市民の疑問、不安、不信の解消を」「行政の説明責任が問われる。市民の利益に沿った行動を」と決議への賛成意見を述べた。反対意見はなかった。議長を除く採決では、いずれも賛成9、反対18で否決となった。
これに先立ち、議会活性化調査特別委員会の定数を現行の8人から9人に改める議員発議を原案通り可決した。
津山市議会臨時会
- 2021年10月16日
- 行政・公共