任期満了に伴う津山市長選は6日、投票、即日開票され、無所属現職の谷口圭三氏(58)=志戸部=が1万9624票を獲得し、元市議の近藤吉一郎氏(56)=山方=と、元大学客員教授の竹内幹雄氏(75)=加茂町下津川=を破り、再選を果たした。投票率は47・56%(前回55・81%)と低迷し、過去最低を更新した。
午後9時40分過ぎ、志戸部の選挙事務所に「当確」の知らせが入ると、集まった支持者ら約300人から拍手がわき起こった。選対関係者らとの万歳三唱で谷口氏は、支援者への感謝を込めて深々と頭を下げた。
米井瑞臣後援会長が「津山の未来を保証できると安心した。これからも谷口氏の市政を応援してほしい」とあいさつ。花束贈呈に続いて谷口氏は「コロナ対策を進めると同時に経済を立て直す必要がある。県北の拠点都市として必要なインフラ整備も行い、快適で便利と言われるような都市の形を創っていく」と述べ、「それには足腰の強い財政が必要であり、減量型、活性型の行革に不退転の決意で取り組む。動き出した津山のより良い未来を築いていく」と決意を語った。
谷口氏は▽津山駅バリアフリー化の着工▽順調な企業誘致による雇用創出▽きめ細かな市独自のコロナ対策―といった1期4年の実績や、国・県とのネットワークなどを強調。まちづくりのビジョン「津山新八策」を掲げ、広く浸透を図った。
1カ月前に出馬表明した近藤氏は、透明性のある市政の実現とともに、22歳までの子どもを扶養する年収500万円以下の世帯と在宅介護世帯に5万円を支給するなどの公約を打ち出して支持を訴えたが、及ばなかった。
投票者数は3万8962人(男2万2158人、女2万4771人)。当日有権者数は8万1926人(男3万8830人、女4万3096人)。
谷口圭三氏(58)無現②
市長、元県議、元市議、元参院議員秘書、岡山大大学院、志戸部
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再選を果たし、花束を受け取る谷口氏