岡山県津山市は、日本ファシリティマネジメント協会が主催する「第17回日本ファシリティマネジメント大賞」で、市のFMや公民連携の取り組みが評価され、奨励賞を受賞することが決まったと発表した。
「負債から地域資産へ FM+PPPによる持続可能な公共施設マネジメント」として受賞。市の取り組みの特徴としては①施設データベースの整備、現状調査、総合管理計画などの計画・施策立案などを全て内製化②FM基金による施設保全の財源確保と保全、長寿命化の施策実行③FM推進体制が建築系を統合した財産活用課で業務が確立▽公民連携を進め、コンセッション事業による既存施設の活用―などが挙げられる。
旧苅田家付属町家群のコンセッション事業による宿泊施設「城下小宿 糀や」の開業や、廃園となった幼稚園の利活用事業、グラスハウスのリニューアル事業による「グローブスポーツドーム」のオープンなど、公民連携の手法を取り入れて収益事業への転換を図る取り組みを行ってきた。
「中小規模の自治体として限られた予算内でアイデアに富んだFM担当職員の地道で粘り強い、すぐれた活動があり、FM基金の活用も先進的」などと評価された。
表彰式は2月中旬に行われる予定。谷口圭三市長は「受賞により継続への自信が深まった。この表彰に満足することなく、引き続き、公共施設のFMや公民連携、さらなる活性型行革に取り組んでいく」と述べた。
津山市FM奨励賞受賞