夏休み特別企画「森本慶三記念館のなぞ!」(津山市、UR都市機構主催)が23日、山下の国登録有形文化財の同館(旧津山基督教図書館)で開かれ、市内を中心とする児童らが館内の探検などを楽しんだ。
津山城の南側にある同館は1926年に基督教図書館として、内村鑑三の弟子・森本慶三が設立。宗教や哲学、歴史、自然科学、文学など約6万5000冊の蔵書が残る。
館内体験ツアーには約20人が参加し、森本信一館長が案内。普段は入ることのできない書庫で貴重な書籍が所狭しと並ぶ様子を見学したり、記念館にまつわるクイズを解きながら江戸期の商人の暮らしを伝える展示物に見入ったりした。時計塔が建つ屋上に特別に上がらせてもらい、津山城など周囲の景色に歓声を上げた。また、美作大学児童文化研究部による「けいぞうさんはどんな人?」を紹介する紙芝居もあった。
岡山市から祖父と参加した小学5年・一ノ瀬悠さん(10)は「本の数にとても驚いた。説明を聞いて歴史もよく分かり、この建物を津山の宝として大切に残してほしい」と話していた。
この日は市立図書館の本が館内に多数やってきたほか、オリジナルTシャツをデザインするワークショップなども実施。計4プログラムに親子ら約70人が参加した。
小学生の好奇心と学びを応援する1日限りのイベントとして企画。津山国際ホテル跡地と一体になった利活用を検討する中での取り組みの一つとして開いた。
津山市 夏休み特別企画「森本慶三記念館のなぞ!」
- 2022年7月28日
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