津山市は24日、意欲的な農業経営に取り組む下田邑の井原みかさん(42)、小田中の藤田翔大さん(37)を農業士に認定した。これにより市農業士は29人(男18人、女11人)となった。
井原さんは受精卵移植による和牛繁殖をメインに「つやま和牛」の肥育にも取り組み、水田での飼料作物栽培による畜産業の安定化と低コスト経営を目指している。藤田さんは野菜苗を生産する中、作業の省力・効率化により栽培面積を広げて産地化を図り、品質面の信頼も得ながら出荷先を大口顧客へと拡大している。
市役所(山北)での認定式で谷口圭三市長が「それぞれの部門で大きな成果を上げており、地域の中核的なリーダーとしてさらに頑張ってほしい」と激励し、認定書を手渡した。
井原さんは「年間30頭の繁殖を目標にし、今秋の全国和牛能力共進会への出場も目指している」、藤田さんは「就農して17年目になるが日々が勉強。経営の安定化とともに後進も育成し、津山の農業の底上げにつなげたい」と抱負を述べた。
市農業士は協議会を組織。研修や視察などを行い、時代に即した農業経営に取り組んでいる。
津山市 農業士 2人認定