寒気と湿った空気の影響で県北部は8日夜から翌朝にかけて降雪があり、津山市では4㌢の積雪を観測。早春から冬に逆戻りしたような景色が広がった。
東一宮や山方などでは田園が一面真っ白になり、並べられているわらの束も雪をかぶった。田んぼ越しの丘陵には、古刹(こさつ)として知られる多聞寺(下横野)の茅葺(ぶ)き屋根の客殿が雪化粧し、風情あるたたずまいを見せた。
このほか真庭市蒜山上長田17㌢、美作市今岡7㌢の積雪になった。岡山地方気象台は「向こう1週間は、期間の前半は高気圧に覆われて晴れる日が多く、最高気温、最低気温ともに平年より高い見込み」と予報。季節は足踏みしながらも暖かな春へと向かっている。
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雪をかぶった稲わらの束と雪化粧した多聞寺