「津山市デジタル未来都市創造プロジェクト アイデアソン」が24日、岡山県津山市のアルネ津山特設会場で開かれ、市内の高校生らが地場企業の抱える課題をテーマに、解決に向けたアイデアを考案した。
慶応義塾大学SFC研究所と津山市が昨年度から進める共同研究の一環として初めて企画。津山高専を含む6校の生徒18人と、サポートする同研究所の学生17人が参加した。
4グループに分かれ、大学生が7月に企業訪問して抽出した市内4社(企業グループを含む)の課題をテーマにディスカッション。このうちイマガワなど5社による「津山家具」のグループでは、販売促進の取り組みについて高校生から「好みや成長に合わせて形状をカスタマイズできる製品を作ってはどうか」「知育やギフト向けの新商品があるといい」「買取保証と中古販売で購入ハードルを下げられる」といったアイデアが出された。
約3時間かけて意見をまとめ、それぞれ参加企業の経営者らにプレゼンテーション。
赤松宏樹イマガワ常務取締役は「むく材の家具なら中古でも少し手直しすれば販売できると思う。カスタマイズ、中古販売もこれまで考えておらず、検討してみたい」と感想を述べた。
津山商業高情報ビジネス科2年・安東陽生さんは「積極的に自分の意見を出し、全員の意見とともに集約するグループワークの経験はとても有意義だった」と話した。
同アイデアソンは、地域の将来を担う人材の育成などを狙いにし、参加企業がアイデアを実践する可能性もある。