昨年4月にリニューアルオープンした津山文化センター(山下)の「見学・体験ツアー」が5日開かれ、小学生と保護者27人が普段入ることのできない施設内を巡ったり、機器を操作したりして同センターの魅力に触れた。
同センターは1966年に開館し、2018年から2カ年かけて耐震補強と大規模改修工事を行った。コロナ禍で催しなどの来場機会が大幅に減った中、新装された施設を紹介しようと同センターが初めて企画した。
センター職員の案内で出発。社寺建築に見られる「斗栱(ときょう)」をモチーフにしたコンクリートの柱が180本あり、せり出す軒を支えているといった構造の特徴を聞いたり、新設されたアートライブラリー、赤い座席に桜の花びらを配した大ホール、出演者が使う楽屋などを見学したりと、館内全体を順番に巡った。
舞台裏では音響と照明の機器を体験。CDの音楽に合わせて「ご来場ありがとうございます」とホールにアナウンスし、舞台にさまざまな色の照明を当てるなどした。
成名小学校6年の佐藤駿君(11)は「斗栱や階段の構造の工夫を初めて知り、とても勉強になった。アナウンス体験も自分なりにうまくできた」とうれしそうに話していた。